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観た物、食べた物などについてー備忘録的ブログ

「トランスアメリカ」

雨だったので家で映画を観ました。ずっと気になっていた映画、「トランスアメリカ」(制作:2005年アメリカ)。


長い間、性同一性障害に悩まされ続け性転換手術をやっと一週間後に控えていたブリーの元に、ニューヨークから一本の電話があった。
相手はトビーという17歳の少年で拘置所におり、「自分の父親スタンレーと話がしたい」という。しかし、スタンレーとはブリーの以前の名前で、現在はブリーという女性の名前を偽っていた。自分に息子がいるとは知らなかったブリーだが、トビーの保釈のため、仕方なくニューヨークに向かう。
そうして対面した二人だったが…ブリーは実の息子であるトビーに自分が父親であることを隠したまま、二人はひょんなことからポンコツ車でアメリカ大陸横断 (トランスアメリカ) の旅に出ることになるのだった…。




映画の冒頭、主人公“ブリー”の低い声のナレーションと共に、女性になり切れていない男性?…の身支度姿が映し出されます。
実は冒頭では全く気が付かなかったんですが…
あれぇ?!?このひと!!!




ほどなくして気が付きました!
主人公でゲイの“ブリー”役を演じたのは、『デスパレートな妻たち』の“リネット・スカーボ”役でお馴染みの普段はきれいな女優さんフェリシティ・ハフマンでした!
すごい、メイクも髪型もなんとなくオカマさんぽく見えます!声も変えています。しかしよくよく聞くと確かにそれは彼女の声で、男性ぽく?ゲイっぽく変えているので一瞬気が付かなかったです。すごい!

この映画で、彼女はアカデミー主演女優賞にノミネートされたようなんですが、納得の迫真の演技です(惜しくも受賞は逃したようですが)。
こういう役をやるってことは、このひと実生活でももしかしてゲイ?と思わなくもないですが(え、思いません?)、夫は相当有名な俳優さんです(笑)

監督は無名の人らしいですが、この映画は、かなり良かったです。




トランスアメリカ [DVD]

トランスアメリカ [DVD]

「洗面器でヤギごはん」

「洗面器でヤギごはん― 世界9万5000km自転車ひとり旅」 (著書:石田ゆうすけ氏)
洗面器でヤギごはん (幻冬舎文庫)

私がいま夢中になって読んでいる文庫本のタイトルです。
まず本屋で、そのタイトルと洗面器に入ったヤギごはん?の素敵なイラストに目が留まり、背表紙の解説を読んでみると…

世界にはどんな人がいて、どんな食べものがあり、どんなにおいがするのか---。<中略>
自転車旅行だから出会えた“食と人”の思い出。

自転車で世界一周(!?)を成し遂げた作者が書いた、食を中心とした紀行本?
それから、中をめくって“はじめに”を読んでみると、作者は海外に行くのはこれが2回目なんだそうで、私と同世代。
大学を卒業したあとサラリーマンを3年やり5百万円の資金を貯めて退職届を提出、そして自転車で世界一周の旅に出たんだそう
これはめちゃくちゃオモシロそう!即買いました。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

まだ前半部分をゆっくりと読んでいる最中なんですが…。もう、本当におもしろいです!クスッとさせられたり、時には胸が熱くなって泣きそうになったり…
なんですか、この作者・石田さん実にすばらしい作家さんですね。もともと作家を目指していた方ではないのかもしれませんが(?)、やはり自転車で世界一周を成し遂げた人が書く文章にはリアリティが感じられます。石田さんの文章を通して、私もそこにいて体験しているかのように、一喜一憂しながら読んでいます。

石田さんは世界一周自転車旅行の最中、いろんな体験をしていらっしゃいます。もちろん相当危ない目にも(それこそ命がけです!)…。
それでも旅を続ける、自転車を前に進ませて走るその姿を思い浮かべると、涙が出そうなくらい感動してしまいます。
生きるため、前に進むために食べなくてはいけない、日本では決して食べないであぬろう代物や、時にはその土地の絶品料理に出合ったり、そして現地人との心温まる出会いや時にはケンカも…、実に様々なエピソード満載で…まじで泣けます。
おこがましくも私も旅好きで、旅に対する自分なりの特別な感情を持つ者としては、この本との出逢いにとても感謝です!

“自分のこれまでの人生にまったくなかったエッセンスに触れ、それに体を浸し、そうして自分が変化していくのだ。
これだ。これこそが旅ではないか―”

胸が熱くなりました…泣


数日後に気が付いたんですが…つい先日、ジュンク堂書店でトーク&サイン会があったんですねー!
旅のエピソード聞きたかったなー(/□≦、)エーン!!

洗面器でヤギごはん (幻冬舎文庫)

洗面器でヤギごはん (幻冬舎文庫)

2012年エミー賞

今年もアメリカ・テレビドラマ界の祭典、テレビドラマ界の“アカデミー賞”とでも言いますか、『第64回 エミー賞』が現地時間9月23日(日)に開催されるにあたり、日本でも独占放送のAXN-海外ドラマチャンネルなどでも盛り上がりを見せています。アメリカのドラマ界はアツいんです。

さて「エミー賞」。これは本当に豪華な祭典で、授賞式そのものを観るのもとても楽しいのです。
普段はテレビやDVDでしか見られないテレビ界のスターや、ハリウッドスターも勢揃い。ショーなどもあり、スターの素顔が見れたり、海外ドラマファンにはたまらない見応えのある授賞式なんです。

以下に今年の「エミー賞」ノミネート作品。
ちなみに、「ドラマ・シリーズ部門」「コメディ・シリーズ部門」に分かれています。
みなさんのすきなドラマはノミネートされていますか?

ドラマ部門・作品賞ノミネート作品
・ボードウォーク・エンパイア 欲望の街
ブレイキング・バッド
ダウントン・アビー
・Game Of Thrones
HOMELAND
MAD MEN マッドメン

コメディ部門・作品賞ノミネート作品
ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則
ラリーのミッドライフ★クライシス
・Girls
モダン・ファミリー
・30 Rock/サーティー・ロック
・Veep

となっています。評論家が言うには…、今年も「マッドマン」、「モダン・ファミリー」の受賞が有力ではないかと!?
「マッドメン」は今年シリーズ5作目にして、5年連続の受賞が期待されています。去年まで4年連続受賞したんですよ、すごいですよね!だいたいのドラマはシリーズを重ねるごとに視聴率も低下傾向にあるところ、このマッドメンは視聴率がどんどん上がってる、っていうからホントすごいんです。

また、主演男優賞や女優賞なども気になるところですよね〜。
「第64回エミー賞」授賞式は現地時間23日(日)、日本では約1週遅れてAXNで29日独占放送です。楽しみです♪


☆*:;;;;;:*☆favorits☆*:;;;;;:*☆

マッドメン シーズン1 DISC4 1960年代<欲望>に溺れるアメリカ広告業界を描いた話題の海外ドラマ! (1WeekDVD)
「MAD MEN マッドマン」
堂々の4年連続ドラマ部門作品賞受賞作品。これはイチオシ、本当にオモシロい完成度の高いドラマです!
日本では現在AXNでシーズン4が放送されていますが、DVDは既にシーズン4の全エピソード出ています。日本でのシーズン5はいつ放送 or DVD発売になるんでしょうかね?

Modern Family: Season 1 [DVD] [Import]
「モダンファミリー」
FOX・TVにてシーズン2放送中。全米で大人気ユーモアたっぷりハートウォーミングなコメディドラマ。クスッとくる面白さ満載です。

Big Bang Theory: Complete First Season [DVD] [Import]
ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則」
スーパー・ドラマチャンネルで放送中の『フレンズ』的コメディ。ちなみに「コメディ部門主演男優賞」にノミネートされているのがシェルドン役の「ジム・パーソンズ」。評論家の間では最有力候補だそう☆

デクスター シーズン6 コンプリートBOX [DVD]
「デクスター 〜警察官は殺人鬼
本国ではシーズン7がまさにもうすぐスタート!日本でもFOX・CRIMEでシーズン6まで放送終了しました。本当に衝撃的なラストでしたが、本国でも7がまだ始まっていないのでネタバレとかまだ全然ないです(^^ゞ シーズン7が待ち遠しいです!
今回は作品賞では受賞逃していますが、「ドラマ部門主演男優賞」で「マイケル・C・ホール」がノミネートしています!

「コッホ先生と僕らの革命」

“ある日、見慣れないボールを持った先生がやってきた。それは僕らにとって、とてつもない革命のはじまりだった。”


ダニエル・ブリュール主演劇場公開最新作『コッホ先生と僕らの革命』を観ました!

彼の主演作で日本での劇場公開は2006年の「サルバドールの朝」以来ですよね?!
知った瞬間胸が躍りました♪
そしてもう…再びノック・アウト状態☆




ストーリはというと、時代は1870年代の帝政ドイツ、反英感情が高まっていた時代、ある名門校に若き英語教師コンラート・コッホ(ダニエル・ブリュール)が留学していた英オクスフォードから母校の初の英語教師として招かれやってくる。大学時代に親友たちとサッカーをして楽しんだ革製のボールを手にして…。
しかしそこにいた生徒たちはイギリスに対する偏見や、国や親、教師からの支配の元、楽しむということを何ひとつ知らず、ただ従うだけ、友を思う心さえない。そんな子供たちや彼らの親たちは、敵国イギリスから戻ってきたという英語教師に反感を抱くのだった。


ドイツ・サッカーの父として同国の人々から敬愛され続けているコンラート・コッホの実録ドラマなんだそうです。
『サッカー』の歴史やその背景ってすごいんですね。コッホ先生は、サッカーを通し“フェア・プレー”という、仲間を尊敬し大切にする心を子供たちに伝えようとするのだが…。

子供たちの純粋さ、コッホ先生を演じた『ダニエル・ブリュール』の真っ直ぐな瞳と透明感のある演技がすばらしいんです。彼にしかできません(←偉そうに断言(^^ゞ)。
事前に評価をちょっとだけ見たら『感動作!』的なことを読んだんですが…。本当にそうでした。隣に座ったサラリーマンのおじさんも泣いていたし(その気持ちわかる!)…私も映画館じゃなくて家で見てたらもう号泣だったと思うけど、映画館では泣かないぞ、と我慢してるので必死で堪えました(涙)




ダニエル・ブリュールの演技はすばらしい。2003年にあの『グッバイ、レーニン!』を観た瞬間から完全に魅せられてしまった。
彼はドイツ語はもちろんのこと、スペイン語や英語も流暢に話す。ハリウッド映画にも進出していてメジャーな映画にも出ています。



それにしてもドイツ映画、ときどきガツーンときます。ハリウッド映画にはない良さが満載です。

ダニエル・ブリュール出演作〜
グッバイ、レーニン! [DVD]
何度観ても面白い。歴史的な背景をユーモアたっぷりに描いた作品。
サルバドールの朝 [DVD]
主役のサルバドールを熱演。
戦場のアリア スペシャル・エディション [DVD]
ドイツ軍中尉を好演。
ラヴェンダーの咲く庭で(通常版) [DVD]
イギリスの大女優と共演、謎のハンサム青年を演じた映画。

「Take This Walts」

ミシェル・ウィリアムズ主演『テイク・ディス・ワルツ』観にいきました。彼女の映画はこれまでに「ランド・オブ・プレンティ」「ブロークバック・マウンテン」「彼が二度愛したS」「脳内ニューヨーク」「ブルーバレンタイン」等いろいろ観てますが、どれも素晴しくて、同じ人が演じてるとは思えないくらい…実力派のすてきな女優さんです。「マリリン7日間の恋」はまだ観てませんでした…。

さて「テイク・ディス・ワルツ」ですが、監督・脚本・制作はあの単館上映系映画としては大ヒットだった「死ぬまでにしたい10のこと」、「あなたになら言える秘密のこと」に主演していた“女優”サラ・ポーリーだというではないですか。彼女はいまカナダのインディペンデント映画界でもっとも注目される新進監督だそう。


映画冒頭。綺麗な映像と寂しげな音楽…しょっぱなから何かしら“虚しさ”が漂ってきます…

 


仕事で訪れた旅先で偶然出会ったマーゴ(ミシェル・ウィリアムズ)と情熱的な男性ダニエル(ルーク・カービー)。飛行機で隣合わせだったり、その上ふたりは家がはす向かいの隣人同士だったり…度重なる偶然の連続…。
そして恋の予感…?

マーゴ:I'm married.

ダニエル:That's too bad.


いつも家でチキン料理を作っている、チキン料理専門レシピ本作家の優しい夫ルー(セス・ローゲン)。

結婚5年目になる夫ルーとの仲は決して悪くない。仲むつまじく過ごすのだが…


しかし結婚5年目。明らかに倦怠の色が見え隠れ…。トイレで用を足しているマーゴの横でも何食わぬ顔で歯磨きをする夫。
時々訳もなくむしょうに泣きたくなるマーゴ。


そして、向かいに住む独身で情熱的なダニエルが気になる微妙な人妻心…


結婚記念日を祝うマーゴとルー。一見幸せそうなんだけど、会話はないし…
毎日一緒にいてお互いを知り尽くしているのに会話をするための会話なんて無意味だというルー。
そんな夫との生活に虚しさが一気に込み上げてくるマーゴ…


情熱的なダニエルを徐々に好きになっていく自分がいる。でも夫ルーを傷つけられない…
でも徐々に徐々にルーに対する罪悪感も薄れている…
そんな人妻の心の葛藤と変化をミシェル・ウィリアムズが巧みに演じ語りかけてきます。

内容的には重い分類の映画なのに、何故か観終わった後の不思議な満足感はなんでしょうか。またすぐにでももう一度観直したくなる不思議な感情が湧いてきます。
ミシェル・ウィリアムズのロマンスの場面以外でのいきなりの全裸に驚いたり、これでもう終わりかな、ってところからまたストーリーが展開していったり…。

全体の映像、衣装やそれぞれの家のインテリアなどもすごくきれい、音楽もいいです。派手さはないけど、映像や会話などからも日常のもの足りなさ空虚がヒシヒシ伝わってきます。


実力派女優ミシェル・ウィリアムズはもちろん、「40歳の童貞男」あたりからブレイクしたコメディ系俳優セス・ローゲン、まだあまり知られていないルーク・カービーの主要俳優陣3人がすばらしくて、虚しさの中にもユーモアがあり…好きな映画の1本になりました。



テイク・ディス・ワルツ

親友で夫の姉がマーゴに放った言葉
             〜『人生なんかどこかもの足りないものなのよ』〜

結婚生活や人生って、やっぱりそんなもんなんだなぁ…とつくづく納得する自分がいました。


彼が二度愛したS [DVD]
「彼女が二度愛したS」
ミシェルW&ユアン・マクレガーヒュー・ジャックマン共演。
あやしい影のある女性“S”を演じた作品。

死ぬまでにしたい10のこと [DVD]
死ぬまでにしたい10のこと
好きです、この映画。